■ちょっと予定がうまくはまらなくて週末に外出できず、日曜日に鎌倉へ。日曜日に鎌倉八幡宮に入るのは数年ぶりだと思う。なんでもない日でも日曜日の鎌倉は混雑しているので行くなら土曜日、それも午前中にしていた。久しぶりの日曜の鎌倉だったのだけど、いつもより盛装の人が多かったかな。七五三や結婚式とかいろいろ被っていたようだ。
この時期の神奈川県立近代美術館は本館、別館ともコレクション展で、葉山が東欧アニメーションとなっていて、個人的には低調な時期。本館のコレクション展は近美に多く寄贈した北川原氏が所蔵していた作品の展示で、藤田嗣治や梅原龍三郎といった名前がある。ただ、作品を時代順に抽出したためか全体としては散漫になってしまい、印象としては薄くなってしまったように思います。もっとも、その一方でそれら作品をコレクションした北川原氏の人となりの一端が垣間見えるように感じました。個人のコレクションはその人の選択が積み重ねられた結果ですから、その人が持っている「眼」がそこに出てくることになるわけです。
残念ながら自分の眼とはあまり相性がよくないようでしたけど、三岸節子さんの花をやや抽象的に描いた作品は印象に残りました。例によってビビッドだったからかもしれませんけど。
帰りがけに美術館付属のショップをのぞいてみると、過去の展覧会のカタログが半額で売られていました。その中に伊庭康子さんの個展のカタログがあったので思わず購入。おまけでリビュエール展のB2版ポスターもつけてくれました。在庫一斉セールのような感じもして、寂しくもあったのですが、ちょっとほくほくしながら帰りました。

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