■時々横浜に帰ってきては、諸々の所用をこなしているわけですが、不連続的に街を観ることになると、突然変化することがあって驚かされることがある。身近なところでは最近戸塚駅周辺の変化が著しい。あのあたりは前々から駅前再開発の噂があって、いつまでたっても着工しないことでTVの取材なんかもされちゃったりしていた所ですが、ようやく全面再開初という運びに至ったらしい。気が付いたら戸塚駅前の広大なエリアが跡形も無くなってしまっていて驚いた。
再開発計画の概要については横浜市都市整備局のページに詳しい。「とつか再開発くん」という悲しいくらいにひねりのないマスコットについて一言二言言いたくなってしまいたくなるが、それはさておく。戸塚駅西口は駅前に直結する形で商店街が広がり、横浜の田舎町な雰囲気を残していたのだけど、その反面、駅前に対する車のアプローチが壊滅的に悪かった。駅ビル・デッキ・駅前バスターミナルという駅前三点セットを有する東口に比べると、西口駅前はタクシーがかろうじてUターンできる程度の車道があるきりで、こじんまりしたバスターミナルは駅から徒歩数分の2箇所に分散していた。再開発は駅前の商店街を全面撤去し、1号と新道へアクセスしやすい、規模の大きなバスターミナルと一般・タクシーを吸収できるターミナルを構え、大きな駅ビルを置く格好になる。
かつてそこにあった商店街の通りなどは生かされないため、再開発というか、開発がリセットされてしまったような印象を受ける。気が付いたら街がまるまる消えていた。開発計画については前々から広報されていたので頭では解っていたつもりだったけど、目の当たりにするとその広さと投入される物資の量に圧倒される。もちろん、もっと大規模な開発なら新橋なり六本木なりで行われたわけだけど。
この再開発始動に呼応してなのかはわからないけど、戸塚-東戸塚間でのマンション建設が終わらない。東戸塚駅前オーロラシティとタワーマンション群はとうに完成しているけれど、その周辺で隙間を埋め尽くそうとするようにマンション建設が続いている。長年ほったらかしにされていた東戸塚西口でも再開発がはじまっている。
なんだか今まで止められていた開発がまとめて動き出したような、そんな雰囲気だ。数年前に具現していたであろう姿を目指して、早送りで変貌が進んでいるような、そんな印象を受けている。