■横浜トリエンナーレの連携企画、Bankart1929の「東アジアの夢」へ。Bankartは最近美術展示が低調で、春先に一度来て以来。「東アジアの夢」は先日の黄金町エリアマネジメントと同じく、アジア地域のアーティストを取り上げた企画展になっている。黄金町が東南アジアで、タイ、フィリピン、ベトナムをフィーチャーしていたのに対して、Bankartは中国、台湾、韓国をカバーしている感じ。
新作や初見の作品は半分ほどでしたが、2Fの中原浩大氏の作品が面白かったです。3Fで展示されていた原口典之氏のオイルプールもそうなのですが、倉庫というアクの強い空間の中でソリッドな表層を持つ作品が配置されるとそこだけ別の空間とつながっているように感じます。その意味だと岡崎乾二郎氏の作品も同様で、荒れた展示室と端正な作品との対比が強い印象を作り出しているように思います。特定の宗教との関連は連想しないのですが、何か聖なるものが侵入しているような印象も受けます。作品としてはずっとミニマムですし、ずっとはかなげですが内藤礼の《恩寵》などの作品にも似た印象を覚えます。タイプとしてはカプーアの穴とも似ていると思うのですが、カプーアの作品にはそうした印象を受けたことはなぜかありません。
Bankartを観終わったあとは象の鼻テラスを回り、久しぶりに味奈都庵で大盛そばを食べて引き揚げました。
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