■どーにもバックアップが機能しないので失意の日々を送っていたのだけど、NovaStorのNovaBACKUPがWindows8対応を謳って出てきたので使ってみた。これも今のところはDRバックアップがダメなのだけど、ファイルバックアップのオプションやスケジューリングの柔軟さはアーク情報システムより良く出来ている。
NovaBACKUPはバックアップのカタログ管理や、おそらくバックアップイメージの作成そのものにSQLserver2012を使っていると思われる。一緒にインストールされるので。
SQLserver2012を使っているのが注意点で、PCにインストールされている他の製品との組み合わせでエラーが出る場合があるようで、最初にドライブバックアップを取った時は0x800706BEが出ました。
NovaBACKUPのログは作りが甘く、バックアップ終了後に参照できるログファイルの中では詳細が分からないのですが、WindowsのイベントビューアーからApplicationログを参照するとDRBACKUPのものとして把握することができます。
0x800706BEについてはこちらのページ(Remote procedure call failed (0x800706be) in SQL Server 2012)などが検索でヒットし、Visual Studio 2010との組み合わせが悪いとのこと。このエラーについてはSQL Server 2012のSP1とロールアップパッチを適用することで解消されました。
ただ、エラーはまだ出続けていて、今度は次のようなエラーが出るようになりました。
Exception 'DR:3'
(Engine.cpp(748) unexpected failure)
DRFunctionFailure : oocode::CEngine::CreateImageFromLists : Status code = c0000015, HResult = General Failure
--> CHECKPOINTED AT Engine.cpp(290)
--> THROWN FROM Engine.cpp(704)
バックアップ対象にしたのはCドライブで容量は50G程度でした。これをブート領域を持たない4GほどのUSBドライブを対象にしたところエラーは発生しなかったので、ブート領域の有無が関係しているか、バックアップ対象のサイズが影響しているような雰囲気です。この現象については販売元であるソースネクストのサポートにエラー報告を送って対応してもらおうとしているのですが、正直あまり期待していません。
ファイルバックアップは問題なく利用できて、増分、差分のバックアップも取得できます。強いて言えばバックアップセットが1つしか持てないのが不満で、例えば更新頻度や重要度の違うCドライブとDドライブのバックアップ頻度を変えてスケジューリングしたい(時間が節約できるから)といった運用だと使いづらい。個人向けということで、イージーにセットアップできるようにしたことは解るのだけど、簡略化しすぎという感じ。
結局、目的としたDRバックアップには使えていないのですが、ファイルバックアップの使い勝手はアーク情報システムより良いです。DRバックアップのエラーが解消されるといいんですけどね。