■先日ベルトまわりを簡単に分解清掃したときに、サイドカバーを止めるボルトが一つ落ちていることに気がついた。箱根に遠出したりしているから、振動が続いてあちこち緩んでいるらしい。とりあえず落ちたネジは発注することにして、その前に一応新しいパーツリストを発注したりした。ネジは足せばそれで終わりなので、そちらは解決かなと思っていたら今度は気付いたらスピードメーターの針が動いていない。ただし、トリップメーターは動く。
メーターの機構は単純で、前輪の回転をワイヤでメーターに伝える。メーターの中は開いてみたことは無いけれど、走行距離の積算メーター(加えて、もしかしたらトリップメーター)とスピードメーターの2つの機構がある。ワイヤの先端は四角い棒になっていて、ワイヤと共に回転する。その棒の回転をメーター側の機構は受けてメーターを進めたり、針を動かしたりする。
メーター内部では下側に距離計関連の機構があり、速度計関連は上側にあるようだ。なのでメーターにワイヤーを組み付けるナットが緩んで、ワイヤーの先端が下りて速度計の機構から外れるとスピードメーターの針が動かなくなってしまう。
なので対策は簡単で、ワイヤーを留めるナットを締めなおせばいい。ただ、込み入ったところにナットはあるので指でぐりぐり回すわけにはいかないし、指で締めるくらいの力ではまたすぐに緩んでしまう。
スピードメーターをメンテナンスする専用工具というのは聞かないですが、先曲がりラジオペンチがあると楽です。無い場合は一旦メーター全体を外すのがスジがいいのでしょうね。ズーマーはカウルが無いのでこういう時は簡単です。
ただ、さすがに長いこと風雨にさらされていたためか、ナットはほとんど回りません。CRC-556を一噴きして、緩むようになったところで一旦ナットを全部外し、ケーブル先端とナットをブレーキクリーナーで洗浄してから組みなおしました。これで針は元通り。