■リモート制御電源タップの制御はWebサーバーから行えるようにするので、リモコンにはWebクライアントの機能が必要。モバイル機器でブラウザというのは今時珍しくはないわけだけど、手元にあるのは携帯電話かPSP。どちらもブラウザとしての機能に満足いくものかというと、どちらも微妙なところはあって、どうせなら新しいデバイスがあるといいなあと思っていた。できれば安いやつ。
そんなわけでクリエイティブのZiio7を購入。Androidマーケットには非対応で、デバイスのスペック的にはOSとしてAndroidを搭載したメディアプレイヤーというのが適切なようだ。ただ、リモコン用途としてはブラウザが使いやすければそれで十分なので、その意味でZiioで十分という話ではある。
とは言っても、まったく何にもできないというのもそれはそれでさみしいものはあるので、ちょっとあれこれ調べてみたら、SDKを使えばアプリを直接でないにせよ利用可能にはなりそうだ。
まずはSDKのインストールから始めた。
Android SDKはgoogleのwww.android.comから取得した。Windows版のインストーラー(*.exe)を落として実行。SDKマネージャーをインストールし、次にマネージャーからSDKをインストール。Ziio7のOSは2.1→2.2なので、まずはそれが対象。
SDKにはAndroidデバイスのエミュレーターが含まれていて、その中でAdnroidマーケットを動かすとアクセスできてダウンロードもできる、という仕掛け。もともと開発用の環境なのでAndroidマーケットなどは不要なわけだけど、所詮はアプリケーションがファイルの形でOS上に存在しているわけで、そこを作りこめば環境が出来上がる。その手順を詳細にされている方もあって、私が参考にしたのはこちら。フォルダの名前などは変わっているところもありますが、手順の流れとしては同じでした。
ただ、大変だったのはエミュレーターそのものの起動でした。最初は起動画面から先に進まず、何が原因かもわからなかったのですが、画面サイズとSDCARDサイズを小さくすると起動しやすくなるようでした。
とりあえずSDCARDは64M程度にして、画面サイズはZiio7と同じ800x480に設定して起動させましたが、やはり起動しにくい。SDKのコマンドでlogcatというシステムログを出力するコマンド(adb -s emulator-5554 logcat)があるのですがそれを使ったところ、ハングアップ('long time wait mReady')したりすることがわかるようになったので、先に進まなくなったらエミュレーターを即時停止して再起動かけると起動までたどり着けるようになりました。エミュレーターそのものの実行が遅いのでタイムアウトなどが発生しやすく、一旦発生すると具合がおかしくなるようです。
後はZiio7で実際にアプリケーションをインストールできるかどうかですが、これにはデバイス上でRoot権を取得できるかどうかも絡んでいるので、また別途手立てが必要らしい、ということも解っています。それようのツール類も整備されているようなのですが、まだ実機が無い状態なのでそれについてはZiio7が届いてから試すことになるでしょう。ウェブブラウザが使えれば当面問題ないので、実際にやるかどうかは自分でも微妙なのですが。