■山口で自転車を購入したものの、隔週で東京へ戻っているので、遠出する機会というのはあんまりありません。そうは言っても乗らないのはもったいないので、出かけてみました。今回は湯野温泉郷というところへ。前回の粭島は行った先に何もなくて寒さに参ったのですが、今度は温泉もあるし食事もできるし。
湯野温泉というのは山口県周南市から防府市へ向かう途中にあります。瀬戸内側で真ん中からちょっと東より。地勢的には谷戸の入り口にあたる、川沿いに伸びた細長い平野部にあって、山側に入り込むのだけど標高は100メートルにもならない、というのは地図から読み取れたところ。
この温泉郷は、なんでも「坊ちゃん」のモデルになった人の出身地なんだそうで、ただ「坊ちゃん」そのものの舞台にはなっていないわけで、なんか微妙な感じがなくもなく。
横浜や名古屋周辺であればロードマップがなければ容易に道に迷うところなのだけど、このあたりは大雑把な主要道路とランドマークを覚えておけばまず迷わない。遠くまでの見通しがいいし、道も少ない。
行路長から割り出した想定時間は片道約1時間。行きは若干の上り。帰りは下りになるけれど、あんまり違いは出ないだろう。
国道沿いを走ったのだけど、車道は走りやすいのだけど、歩道は道が荒れていて走りにくい。
かてて加えて山陽道は向かい風。この道は谷間を抜けているので、ちょうど風の通り道になっている、んじゃないかと思う。行きの間は気温が8℃前後だったので、体感温度は2~4℃くらいだったのだと思う。
山陽道を「周南市戸田交差点」で北に曲ると温泉郷の看板が目に入る。
山里というか、人家はまばら。谷間の狭隘部を抜けると、病院や学校らしき施設が集まっている地域が見えてくる。そのあたりが「湯野温泉郷」
とりあえず事前にウェブで調べていたのは、国民宿舎「湯野荘」というのが入浴利用可能なので、そこを目指す。道を覚えてはいなかったのですが、なんとなく走っていたら辿り着いてしまう。
建物はちょっと古め。でも駐車場は車でいっぱい。たぶん、近隣の人たちが気軽に利用できる「温泉」なんでしょうね。入湯料は462円というなんとも微妙な価格。なんとなく厚木の山間部にある温泉を思い出しましたよ。
湯質はたぶんアルカリ。わずかに硫黄臭がしていました。
さっぱりした後でお昼。とりてん定食というのを頼みました。840円。なんか、こっちでは唐揚げはあまり見ない気がします。鳥肉のてんぷらを良く見ます。てんぷらは衣の脂が飛んでいてサクサクしていておいしかったです。施設が小さくて古めということを割り引いてもこのお手軽感はいいですね。