■十和田市現代美術館を観た翌日は仙台へ移動する予定。ただ、昼食は八戸でとる予定だったので午前中が空いている。当初案では十和田の中心市街をぶらぶらとする、というオプションもあったのだけど、それは前日で十分だったので八戸周辺、蕪島や種差海岸方面に向かうことにした。
とは言え、八戸から蕪島・種差海岸へ向かうには八戸線を使うのですが、これがタイミング的には10:16分以外に選択肢が無く、お昼をゆっくり食べることを考えると、ゆっくり見て回るには鮫駅下車で蕪島をぐるっと見てまわるくらい。種差海岸まで足を伸ばすには別途日程を組まないと無理ということで。
鮫島は小さな拠点駅のような雰囲気でした。こじんまりした町のこじんまりとした駅。町並みはお世辞にも栄えているとは言えないのですが、荒廃した雰囲気が無いのは、市街が拡散している雰囲気がなかったからでしょう。海岸に目をやると、漁港と水産加工工場が立ち並び、往時の活気を偲ばせます。もっとも、鮫駅のこの付近は八戸港全体の中ではかなり古い地区にあたるはずで、港湾機能の主体はより本八戸側に寄っているはずです。そのあたりの空気は、振り返ると遠くにコンテナ船らしきスカイラインや、ガントリークレーンらしき構造物が頭を出していることからも伺えます。
だいぶ枯れた、静かで乾いた雰囲気の中を歩いていくと、良く手入れされた漁船の群れの向こうにある丘が目に入りました。赤い鳥居と、周辺空域を遊弋する鳥の群れ。蕪島でした。
石段を登った先には鳥居と祠。遠目には雰囲気あるんですが、近づくと見事にうみねこだらけ。鳥がダメな人はきっとダメですね。うみねこに占拠されていると言って過言ではないでしょう。
鳥の糞尿だらけというのには自分はぜんぜん平気なんですが、臭いがきついのには閉口しました。祠の周りを三べん回ってお祈りするとご利益があるとかいうことなんですが、無理。
臭いがきつくて3べん回るのが無理ということを除けば、まあ、ちょっと面白い場所でした。あとは強風でなければ良かったかな。次にくる時は種差海岸まで脚を伸ばしてみたいな。
八戸に戻って、せんべい汁つきの定食を食べました。食べ終えたら仙台へ。