■エヴァンゲリオン劇場版「破」を観に下松(くだまつ)という所へ行った。正確にはMOVIX系のシネコンを探してみたら比較的近場の下松にあることがわかり、観てもいいかなと思ったのがエヴァくらいだったので行ってみた。T4は先日広島で観たばかりだったし。結果的に映画は映画で良かったのだけど、それ以上に下松という土地がわりかし使いやすいことが解ったのが良かった。そういうわけで、今回は久しぶりにタウンスケープトラバース話。
下松へは山陽本線で。昨日の新山口とは逆方向になる。電車の本数は1時間に1本か2本。到着したのは10時半頃。日差しは強いが始終風が吹いていて、日陰に入れば割と涼しい。北口に出ると駅前の風情は比較的最近私鉄デベロッパー系の開発が入ったような地方駅前という雰囲気。小さいながらも中低層商業ビルで囲まれたロータリーがあり、その背後にマンションが控えている。ただ、厚みはなくて、2ブロック程北へ歩くと古い町並みを継承してきたようなモルタル戸建の家並に変わる。
小学校前の比較的広い通りを左折。あとは延々と道なりに歩く。ちょっと日差しがきつい。日差しがきついと、倍の時間歩いているような気分になってくる。
面白いなと思ったのは川(切戸川)を越え、運動公園を過ぎたあたりからで、その辺りから大型商業施設が見え始め、ロードサイドの景色が変わる。空がやたらと広くて、施設群に微妙に厚みの足りない感じはするのだけど、ここまで来ればたいがいの物なら入手できそうな雰囲気。
今までの行程で商店街らしき地域が見当たらず、この大型商業施設群がぼこんと置かれているのが、新興住宅地っぽい印象を与えている。でもたぶん、ここにはもともと商店街がなかったのでこうした施設を置けたのではないかという気もしている。
似ていると言えば、先日の広島・新井口駅前の街の造りに似ている。方法論が同じなのだからそりゃ似て道理と言えば道理ではあるのだけど、これで駅前に造られていればなあ、とは思う。たぶん、もともと下松駅は古くからある集落に近いところに造られていて、開発の余地が無かったのだろう。これで広大な敷地を要する施設群を配置するとなると、駅前全域を丸ごとリセットするしかないだろうと思う(戸塚駅西口で進行している再開発のように)。
映画は、まあ、満足。エヴァ話はまた機会があれば。そういえばこの映画でひとつ気付いた点があって、映画というより、映画前に地元関係のCMがひとつもありませんでした。それはそれでうっとおしくなくて良かったのですが、もしかしたら、この地域の商業活動の厚みを反映しているのか、あるいは集客力を反映しているのかもしれません。それと、レストラン街があるのですが、なんか妙に単価が高いような気がします。値段に見合っただけの具財が入っているようなので、それはそれでいいんですが、価格帯が高めに引っ張られているというのは、他に競合する店が少ないからなんでしょうね。