■FMを聴く習慣があって、それは名古屋に来ても変わらない。もっぱら聴くのはFM愛知、というのは先日も書いたけど、だんだん微妙な感じになっている。もともとFM東京の番組があんまり好きじゃないからだ。
名古屋に来てFM東京の話というのは妙なことと思われる人もいるかもしれない。知っている人は今更だと思うんですが、FM東京はJapan FM Networkのキー局で、FM愛知もご多聞に漏れずローカル編成番組と中央配信の番組でモザイクになったタイムテーブルを持っている。
毎朝駅まで10数分歩くのだけど、時間帯的にはその頃はローカル番組で、でもライブ感があって悪くない。でも駅に着く頃には「東京のスタジオ」に移ってしまって、なんか微妙な小芝居が始まる。内容そのものは当たり障りのない、他愛のない内容なのだけど、その何も無さが堪える。
昨年沖縄に行ったときに朝から晩までどっぷりローカル感たっぷりのFMに浸かっていたのが面白くて、以来地方に行く機会があるたびその土地土地のFM放送局をチェックするのだけど、東海地方ではなんか東京FMの番組によくあたる。
先日縁もゆかりも何にもないにも関わらずIAMASの卒展をのぞきに行った時も、愛知から岐阜に移動する中でFM局の切り替えをやっていたのだけど、つい先ほどまで愛知圏で聞こえていた番組が岐阜圏の別の周波数で続きが聞けたり、はたまた再放送を聞けたりということがあって、それはそれで面白い体験ではあったのだけど、でもそういう番組はFM東京制作なのだった。
趣味の問題であることは否定できないのだけど、放送局の数そのものは東京周辺と大して変わらないのに、選択の幅が狭くなっている点はやっぱり不満を感じる。ローカルで独自に番組制作する体力がないところが多いという事情は知っているけれど。でも、沖縄(那覇)で聴いたように、そこに行かなければ耳にすることができない(ポッドキャストもあるけれど)番組が少ないというのは、惜しいことだと思う。
仕方なく、積極的に番組探しをしているのだけど、最近気づいたことは、平日は午前8時を過ぎたらRADIO-i(愛知国際放送)が趣味に合うということだった。ただ、全時間帯で趣味に合うかというとそうでもないのが相変わらず微妙なところで、夕方はFM愛知の方が波長が合う。これは愛知制作の番組なのかな。
モノカルチャーがどうこう言うつもりはないけれど、多様性に富んだ中で、自分の好みを探し続ける楽しみ、というのが自分には確実にあって、その楽しみが続く、できれば強化されるような方向が出てくることを願わずにはいられない。