■四国に上陸した一行は一路高松市のはずれにある「カキ焼本家鎌倉」を目指す。小春日和の中辿り着いたお店で、一向はついにカキ食べ放題に突入するのだった。
「カキ食べ放題」と聞いて、てっきり焼いたカキが一皿に5個くらい乗って、それが次から次へと出てくるものかと思っていたのですが、実際にはいわゆる漁師料理で、プロパンバーナーでかんかんに熱した鉄板の上にスコップでカキを一山放り込むという豪快なもの。
焼け上がってくると、おばちゃんがトングで適当により分けてくれるという按配。カキはしっかりと閉じているので軍手をはめた手で取ってこじあけようとしたら、それは危ないという。つまり、貝内部で加熱された汁が隙間からこぼれて軍手に染み込み火傷するのだという。そういうわけで熱せられた鉄板の上で解剖を。
なくなりそうになるとさらにスコップで投入されるというわんこカキ状態で、もくもくもくもくと食べ続ける一堂。おばちゃんがこちらのペースが落ちたのを見計らって「どうするね」と訊いてきて、「そろそろご飯を…」と答えかけたら同行者が「もう一つ」と追加オーダー。その旺盛な食欲に驚く。
食べ終えてみたら1時間は経っていて、胃袋は確実にカキだけが詰まっている。ちょっと食休みでそこらを歩こうよと誘って近くの岸壁へ。なぜかは解りませんが馬がいました。
お次はうどん。香川といえばうどんです。同行者の中にうどん目当てで三回香川に来ていて、うどん屋情報を持つ者が一人いて、その人の提案で超有名だという「池上製麺所」へ。ただ、カキでお腹一杯で仕方ないので、途中「道の駅むれ」に立ち寄り。
この道の駅には広い公園が付属していて、一同適当に歩き回っていたのですが、帰り際、駐車場脇に看板を発見。そういえばこんな注意書きのニュース報道を観た様な聞いた様な。しかし、よく食べる気になれるな。
11号で高松市街へ戻ると193号で高松空港方面へ南下。今ひとつ要領を得ない地図を頼りに池上製麺所に到着したのはちょうど16時。その時すでに行列で、どんだけ待つんだと思ったら回転が速いようで10分程度でオーダーに。満腹なのは変わらなかったので冷やかけ1玉。熱いだしをかけて食べました。
本場で讃岐うどんを食べたのはこれが初めてになるのですが、まあ、確かに関東で入手できる「讃岐うどん」とは別物だ。麺はともかく出汁が違う。これは確かにうどん詣でをするわけだ。次があるかどうかは解らないが、あるとしたらうどん巡りでしょうね。