■別に名古屋に転居したわけではないので、時々横浜に戻っているのです。馴染みの歯医者でのメンテナンスであったり、床屋であったり、名古屋以外でなければ入手できない食材の買出しであったり。食材というところでは、インスタント白味噌のお徳パックはまず見かけないし、ネスカフェ香味焙煎の青大瓶もなぜか見かけない。かろうじて、青小瓶と白大瓶は発見したのですが、青大瓶が無い。なぜだ。
インスタント白味噌お徳パックはさすがに敵地において発見するのは至難で、どこぞにリトルヨコハマでもなければ無理っぽいと悟っていますが、せめて香味焙煎青大瓶くらいはと自転車で名古屋南部のスーパーを巡っています。名古屋ネスカフェクエスト。
名古屋市は濃尾平野の中にあるとはいえ、名古屋東部丘陵からゆるゆるとした尻尾が伸びてきて多少上り下りがあります。沖積平野っぽさを感じるのは名古屋駅から西側南部(には行ったことがある)のだけど、あれはもしかして埋立地なのか?
自分が暮らしている南部だと、天白川やら扇川やらに侵食された丘陵の裾野っぽいところがあって、多少メリハリがあります。
で、先日ヨコハマに戻ったおり、自宅の録画サーバー化したPCのストレージを500Gに増強するために久しぶりにズーマーで走り回りました。HDDとか白味噌インスタントお徳パックやらを買い込むために走り回ったわけですが、そのとき感じたのは、上ったり下ったりくねったりして面白いなあということでした。飽きない。造成が進んでいるとはいえ、まだまだ目に映る緑も多いし。
名古屋市内もそれなりに上ったり下ったりくねったりする道はあるんですが、その程度がヌルイというか、相模丘陵の裾野に比べると全然おだやかです。自転車で走るにはありがたい地形なんですけどね。
名古屋はさすがに古くから人が住んでいる土地というか、人の手が入らない土地は一箇所としてなさそうというか、雑木林が残っているところも、人が住まなくなって放置された結果として雑木林に戻ってしまったのではないかと思わせるような人工っぷり。
そういう意味で、名古屋には例えば東海道・京浜東北線で大井町から品川へアプローチしていく時、大崎駅を左に通過する時に見える高層オフィスビルだけで作られる回廊にも似た要塞のような景観というのはまず見当たらないんですが、それでも都市化が行き着いてしまった土地だということは感じます。
とかいう話はともかくとして、ヨコハマから戻って名古屋で自転車を走らせて、住んでいるところから程近い新海池公園(にいのみいけこうえん)がある丘を走ったのですが、この丘陵地帯というのが、麓との落差や傾斜はやや保土ヶ谷の丘には及ばないものの(及んでいたら自転車で行こうとは思わない)、わき道に入るとアップダウンがあり、斜面に沿った上下方向に伸びた宅地の景色が目に入り、妙に懐かしく感じました。
というか、やっぱりタウンスケープは上下方向に伸びてこそ華。坂道があって初めて都市景観として完成すると言えるでしょう。まあ、神奈川における個人的ベスト坂道である、鎌倉高校脇坂道に匹敵するシチュエーションを有した坂道はないでしょうが(知多半島まで行けばあるかな)。
そういうわけで、半分勢いで書いているところはあるんですが、坂道コレクションでもしてみようか。