■恵比寿映像祭に行ったのですが、会場がやたら広いのと、展示作品の展示場所が今ひとつわからず、そちらはあきらめました。横浜に取って返して赤レンガ倉庫。横浜美術大学の卒展が開かれていました。選別作品ということでした。幾つか面白い作品がありました。
会場に入ってすぐ目を引いたのは山崎宜久さんの熊の彫像。金属の葉を貼り合わせてディテールが作られ、力強い印象でした。ちょっとやさしい感じもする熊だったかな。
お名前失念してしまいましたが、渋谷、秋葉原といった街角から人影が消えたシーンを動画でまとめた「Gone」も面白かった。
ちょっとズルいというか、ショッカー的な見せ方をしていたのが金親敦さんの「遺されたそれが憶えている」ニットで人形を編上げているのですが、会場に見えるように展示しておらず、覗き込むと見つかるように展示しています。「こちらに展示あります」みたいな案内に従ってちょっと物陰を覗き込むと人の抜け殻みたいなものがあってぎょっとするという趣向。その見せ方が先に来てしまって、面白かったのですが作品としては、という感じがなくもなく。
作品が面白かったのはテラダトモヒロさんの「Time Machine」 自動スワイプとか、コーヒーを吹きさますとか、シャーペンをノックするとかそういうカラクリ機械を展示されていました。美術作品というか、メイカー的な作品かもしれません。
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