■東京オペラシティアートギャラリーは夏休みとか関係なく、「絵画の在りか」として今あるドローイング作品で行われているさまざまな試みを一覧させてくれる。具象、抽象というくくりは今では大ざっぱすぎて、あまり説明にならない。さまざまな試みがされていて、インスタレーションのようになっている作品もあります。それでも共通しているのは目を楽しませてくれることでしょうか。5年くらい前だと「マイクロポップ」として、線の細い、アニメ的なキャラクターを扱ったものが多かったのですが、そうした作品は少なくなっています。
色々なコンセプトを持った作品が集まると、自分の好みが解りやすい、というのは今回も同じで、面白かったのは政田武史のどこかで観たようなイメージを半ば抽象化した作品や青木豊の彫刻にも見えてしまう銀色の作品が印象に残っています。
あたりまえですが会場全体の色彩が豊かで、十分に目を楽しませてくれました。
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