■前々からネットカメラが面白そうだったので興味があったのだけど、なにぶん高い。モーターでカメラが動くタイプのものは安くても2〜3万くらいで、しっかり目的を持っていないとだいぶお高い。そんなんでなかなか手が出なかったのですが、廉価なカメラを出しているGeaneeからネットカメラがでてました。Wi-Fi使えて2軸モーター付きで1万を切る価格。思わず買ってました。
届いた品物をふんふんと検品していて、気が付いたのですが、本体裏側に端子台が付いていました。奇妙なことに、メーカーサイトにも取説にも、この端子台に関する説明は一切ありません。かろうじて取説に「アラーム入出力」とあるのがそれと伺わせるのですが、仕様がさっぱりわかりません。端子台には4つポートがありますが、少なくとも1つはグランドのはず。カメラの設定画面では、トリガ入力とトリガ出力の設定があり、「トリガ入出力」という言葉もあるので、もしかしたらポートごとに入出力を切り替えられるのかもしれません。とりあえずポートの電圧を計測してみると、左端を1番とし、かつ基準電位とすると、2、3、4番は0V,5V,0Vが出ていました。


最初はとりあえず動体検知やアラーム入出力のフラグをすべてチェックしたりいろいろしていたのですが、アラーム出力どころか動体検知時の画像アップも動きません。安物だからだめだったか、それでも2軸モーターは動くからよしとるすか、と思いはじめていたのですが、アラームスケジュールを全部設定したら動体検知がうごきました。アラーム動作の時間帯枠内でしかアラームは機能しないという作りで、必須項目だったようです。アラーム出力は一度トリガがかかると30秒継続するようです。トリガオンの間ではトリガを拾って延長するようにはなっていないようです。
出力は1番、2番で1番がグランドのようです。入力は3番、4番で、4番がグランド。
面白いのはアラーム出力とトリガ入力のレベルをハイ/ロウ切り替えられるようになっていることでした。3番は内部で5Vにプルアップしているようです。抵抗を挟んで4番と接続すると、ロウレベルに落ちます。適当に実測235Ωの抵抗をつけて、0.78Vになったのでトリガ端子からの出力は30mA程度と計算しました。内蔵抵抗の有無が不明なので抵抗を挟まずに直結するのはためらわられます。
アラーム出力は実測で5V/50mA程度でした。入出力端子のハイ/ロウ設定は接続機器の特性に合わせて切り替えられますが、とりあえず自分が使いやすいように次の図のように設定しました。

ちなみに「アラームプリセットリンゲージ」というのが謎だったのですが、アラーム音設定のようです。プリセットは16ありますが、どれも同じサイレン音です。ただ、音声出力にヒスノイズが盛大にのっていてS/N比が悪く、ちょっと聞けた音ではありません。オシロスコープで波形を取ってみると、50MHzあたりでノイズが載っていました。Wi-FiはGHzなので、それにくらべるとだいぶ低い周波数で、おそらくCPUのクロック周波数付近ではないかと思われます。40KHzあたりを遮断周波数にするパッシブフィルタでよさそうですが、それはちょっと後回しにして、リモート制御系を探ってみようと思います。