■Twitterのページで気が付くのは、一番下に'API'の文字があること。要するに「作れるものなら作ってみい」つーことですね。もっともAPIといってもついったーが持つ機能は本質的には昔からある掲示板と変わらないわけで、その機能も単純。必然的にAPIも単純なものだ。認証関係はさすがに面倒だけど。
ついったーは参加者が登録する140文字分のメッセージを蓄積し、そこから指定された発言者のリストに従って抽出し、ストリームとして再配布する。このストリームはタイムラインと呼ばれているわけだけど、実際にはタイムラインとしての見せ掛けを持たせているのは、メッセージの再配布実装でしかない。ついったー本体はあくまでもメッセージの蓄積、配布の仕掛けであり、要するにスレッドがひとつしかない掲示板に対し、その出力を発言者リストに従ってフィルタリングをかけているだけでしかない。
タイムラインとしての見せ掛けを持っているのは、単についったーがデフォルトで持っているメッセージ再配布の実装でしかない、ということは、実装次第では「はてなアンテナ」のような見かけを持たせることもできる、ということでもある。タイムラインとして表示させる時、メッセージを一人あたり最新の1メッセージに限定すれば、それはそのまま「はてなアンテナ」型の実装となる。
逆に言えば、現行の各種ブログを使っても「タイムライン」実装を実現できるということでもある。技術的な実装としてのついったーとは、所詮その程度のものでしかない。ブログのバリエーションということだ。
ただ、サービスとしてのついったーはAPIが充実して、だいぶ至れり尽くせり。暇もあることだし、あれこれクライアントを作ってみた。
まず作ったのはfreiheitstromのサーバでタイムラインを読み取り、表示させる中間クライアント。DoCoMoの携帯ではformタグ内にlcs属性を書いておくとPOST時に緯経度情報を自動展開して送信する機能があるので、これを使えるようにしてみた。緯経度情報はGoogleMapで解釈できる形式に展開して生成した参照用URLをbit.lyで短縮し、メッセージとして取り込む。bit.lyもAPIを持っているので、このあたりの実装はかなり安易に行える。
ただ、freiheitstromサーバー上の実装は、横浜に戻らなければできないので、山口にいる間はVBを使ってついったークライアントをあれこれ作ってみたりしている。
とりあえず、フォローリストからさらに選別したリストをアドホック的に構成することができて、任意に一時的なタイムラインを作成できるような機能実装を目標にしている。TweatDeckがそれに近いことを実装しているけど、タイムライン表示、アンテナ表示、ブログ表示の表示実装を切り替えられるようにできたらいいんじゃないかと思っている。
実装という点では、テキスト加工もできたら面白いのかもしれないと思う。翻訳機能は便利そうだし、「大阪弁」「河内弁」「博多弁」フィルタはどこかにありそうな気もする。あるいは、「放送コード」フィルとか、一部ジャーゴンをノーマライズするフィルタ、例えば「ヒウィヒヒー」を「twitter」に変換するフィルタとかあるといいかもしれないと思っている。
まずは普通に使える単純なクライアントから、ではあるけれど。