Windows8をリフレッシュ

■突然、Visual Studio 2012が起動しなくなった。スプラッシュ画面が表示されていると「操作が完了できませんでした」とかなんとか表示されて落ちてしまう。以前、VS2010ベースのAtmel IDEをインストールした時と似たような症状だ。とりあえずVS2012を再インストールしてみようとするが駄目で、VS2012のベースとなっている.Net Framework SDKをアンインストールしようとすると、日本語パックのアンインストールができない。「正常にインストールできていない」と表示されて終わってしまう。アンインストールも修復もできないので、レジストリを検索して強引にインストール情報を消してVS2012を再インストールすると、先には進めたもののやはり「操作が完了できませんでした」と終わってしまう。

 前回VS2010の起動が失敗するのは参照しているリソースが欠けているからのようで、.Net4.0のSP1をあてたら不具合は解消していた。今回もそんな感じではなかろうかと思ったものの、Windows8は.Net4.5が取り込み済みなので修復インストールができない。ただし、msiexec.exeを使うと*.msiファイルがあればバージョンチェックを飛ばして修復操作もできそうなので、とりあえず何のリソースで引っかかっているのか確認しようと思った。
 VS2012にはどうやら起動オプションがあるようなのだけど、詳細が一切不明。見当つけてコマンドラインから /var /varbose のオプションをつけて起動すると、%USERPROFILE%/AppData/Roaming/Microsoft/VSWinExpress/11.0 にActivityLog.xmlが作成されていた。

<entry>
  <record>25</record>
  <time>2012/11/25 11:16:25.843</time>
  <type>Error</type>
  <source>VisualStudio</source>
  <description>CreateInstance failed for package [Environment Package Window Management]</description>
  <guid>{5E56B3DB-7964-4588-8D49-D3523AB7BDB9}</guid>
  <hr>80131700</hr>
  <errorinfo>クラスは登録されていません。
CLSID {D17B14AA-2C1D-46AF-AE7D-B74A1B9F6D64} のオブジェクトを参照しています。</errorinfo>
</entry>

 5E56B3DB-7964-4588-8D49-D3523AB7BDB9というguidはレジストリの中にエントリーがあって、WindowManagerというモジュールらしい。このモジュールを初期化する中でD17B14AA-2C1D-46AF-AE7D-B74A1B9F6D64というguidのオブジェクトを呼び出そうとしているようだ。ただし、レジストリには全くない。

 ググってみるとD17B14AA-2C1D-46AF-AE7D-B74A1B9F6D64はPerfWatsonPackage.dllらしい、というところは何となくつかめて、さらに調べてみるとこのモジュールは単体で取得できることが分かった。さっそくmsiを落としてインストールしようとすると、うまくいかない。msiexecの/lオプションを使ってログをとってみるとVS2012Expressは対象外のモジュールらしい。ということは、対象外のモジュールを探して落ちているということなのか?

 VS2012のアンインストール/インストールを繰り返しても現象は変わらず、ただ、一時的にせよVS2010/VS2012が同時に動く環境はあったのだから、Windows8がクリーンな状態からはじめたら、整合性が取れるのだろうという見込みはあった。そうはいってもクリーンインストールで真っ新な状態から再開するのはしんどいなと思っていたらWindows8には「リフレッシュ」というものがあった。

 今回試したのは「リフレッシュ」とも違うように思うのだけど、Windows8のインストール媒体を使って、Windows8のインストール操作を行った。ただし、ユーザー設定諸々を極力残すオプション。Windows8環境でWindows8をインストールするという変な操作だけど、その操作自体でエラーを出されることはなく、インストールは完了できた。初期設定に戻ったのは自動ユーザーログオンとか、ネットワークカードの設定、ストアアプリなどで、それ以外のアプリは再インストールする必要ものなくほぼそのまま残っていた。
 再インストールの必要があったのはAtmelのAVRISP mkII用のUSBドライバでこれはAtmel Studio4を再インストールすることで回復できた。
 肝心のVS2010/2012はというと、こちらも問題は解消していた。何がきっかけでVS2012が起動しなくなったのかは不明だけど、対症療法的に問題は解消できたことになる。またこんなことを繰り返すのは面倒なので、Cドライブだけでもバックアップを取って置こうと思う。

Copyright (C) 2008-2015 Satosh Saitou. All rights reserved.
戻る
■キーワード
日記::一覧展開
2016.06
2016.05
2015.12
2015.11
2015.08
2015.07
2015.06
2015.05
NTPを整備する (2015.05.02)
2015.04
2015.03
2015.02
2015.01
2014.12
PHPでDMC (2014.12.13)
jouornald (2014.12.07)
2014.11
2014.10
2014.09
RaspberryPi B+ (2014.09.06)
2014.08
2014.07
2014.06
2014.05
2014.04
2014.03
2014.02
2014.01
ISCP (2014.01.11)
2013.12
2013.11
2013.10
2013.09
2013.08
2013.07
Fedora19 (2013.07.20)
2013.06
Google Cloud Print (2013.06.30)
wiringPi (2013.06.01)
2013.05
2013.04
2013.03
Fedora18 (2013.03.09)
2013.02
Backupその後 (2013.02.24)
Backup (2013.02.17)
2013.01
2012.12
2012.11
2012.10
2012.09
2012.08
2012.07
2012.06
2012.05
2012.04
2012.03
2012.02
2012.01
2011.12
2011.11
2011.10
2011.09
2011.08
2011.07
2011.06
2011.05
2011.04
2011.03
2011.02
2011.01
2010.12
2010.11
2010.10
2010.09
2010.08
2010.07
2010.06
2010.05
2010.04
2010.03
2010.02
2010.01
2009.12
2009.11
2009.10
2009.09
2009.08
2009.07
2009.06
2009.05
2009.03
2009.02
2009.01
2008.12
2008.11
2008.10
2008.09
2008.08
2008.07
2008.06
2008.05
2008.04
2008.03
音が小さい (2008.03.30)
2008.02
1998.11
作成:2012.11.26
公開:2012.12.09

Valid XHTML 1.1

loading image reserved place