■今までUSB接続のアナログFMラジオチューナーで番組録音とかしていたのですが、受信状態が安定しないことや、Windowsのバージョンアップをしていったら録音がとぎれとぎれになったりといろいろ不具合が出てきたので、ある意味まっとうにradikoを録音できるソフトレコーダーに切り替えることにしました。
聴いているradikoをその場で録音する機能を持ったソフトは多いのですが、必要なのは番組表から録音予約につなげられる機能なので、だいぶ絞られました。
とりあえずみつけてradikoの番組表から録音予約もできることが解り、とりあえず満足したのですが細かいところでいろいろと使いにくい点が。低価格なので仕方ない部分もあるなと半分納得していたのですが、そうこうするうちに、ちょっと製品仕様として問題ある点が。
・翌週分の予約ができない。
radikoの番組表データの提供形態というのが、毎週月曜日の早朝に、その週分のデータが提供されるようで、提供された後でないと予約できない。たとえば土曜日に木曜日の番組を予約しようと思ったら、月曜日まで待たないとならない。
・定期録音の設定が効かない
さすがに製品仕様に謳っていることが実現できていないので驚いたのですが、「毎日」「毎週」録音の設定が有効にならず、予約録音が終わると録音設定が消えてしまいます。正確には次回録音のスケジュールがされない、ということでしょうね。
販売元にクレームを入れたのですが、対処するつもりがないようで、元の価格も価格なのであんまり対応も期待できないなと思ったのですが、さすがに使いずらいのでどうにか週間録音くらいできないものかと調べてみました。
とりあえず録音予約ができるということはどこかにDBを持っているはずです。Windowsのスケジューラーにはタスクとして出てこないので、自前で何らかの管理をしているのでしょう。インストール先にそれらしきDBやXMLファイルはなかったので、ユーザーフォルダ配下のアプリケーションデータ置き場なのでしょう。商品名で検索をかけると、ほどなく製品が使っているワークフォルダが出てきました。XMLやDBファイルらしきものがいくつか見つかりました。とりあえずDBファイルをエディタで開くと、バイナリで、ヘッダに「sqlite」というバナーがありました。
sqliteのサイトからツールを落としてものは試しとブラウズしてみると、テーブルが2つあることが解りました。1つは録音予約用。もう一つは録音ファイルの管理用でした。
sqliteのDBはPHPからハンドリングすることができます。録音予約テーブルのフォーマットが解ってしまえば簡単で、フロントのUIをバイパスして、直接、予約レコードを書き込んでしまえばいい。販売元のサポートは対応は丁寧なのですが、内実が伴わないのに少々思うところがあって、きちんと曜日指定すれば年月日に変換して予約できるようにしました。
クレームを入れたのは販売元で、製造は別にあるようなのですが、それにしても至極単純な部分のテストや使い勝手を少しブラッシュアップしようとしたようにも思えず、どういうつもりで作ったのだろうと少し不思議な気もします。同録も問題なくできるので、そうした部分については買っているのですが、トータルとしては残念な製品でした。こちらで手を入れることができたのは面白かったのですけど。