■まえまえから延々とBGMを流せたらいいなあと思っていた。今のところに越す前からの野望なのでだいぶ古い。そのための業務用らしいCDチェンジャなんかを買ったりもしたが、CDなのでアクセスが悪いのが今ひとつだったり、スロットと盤がこすれて傷が入りやすいのが難点だった。
結局はmp3のようなオーディオファイルライブラリを使うのが良いのだけど、PC周辺だけで音が鳴るのではそれはそれで不便だ。
今ならiPodで、という手もあるけれど、あれもリモート操作が効かない、正確にはiPodとリンケージする装置に制約されてしまい、使いかってはいまいち。
CDからMP3への変換は普段使っているPCで、そのファイルはリモートにあってそのファイルを使って普段BGMが鳴っている、そういう使い方をしたい。
mp3の方はともかくとして、オーディオ再生装置が問題だ。ワイヤレスの装置はあるけど、据え置きのパワードスピーカーでデザインが今ひとつだったり、値段が高かったり。
もともとポータブルな使われ方を前提にされていて、家屋内でのワイヤレス化という用途は想定されていない。そうしたオープンなオーディオがそもそも流行っていないということもあると思う。
とか、つらつら思っていたらロジクールから据え置きデバイスを対象にしたBluetoothレシーバーが出た。これなら普通に出回っているパワードスピーカーを使える。パワードスピーカーとしてはFOSTEXの「エア」を使いたかった。振動子だけで、スピーカーが置かれているモノを振動させて音を出すコンタクトスピーカーで、音に指向性がない。BGM用にはぴったりだと思う。
オンラインショップから発注し、スピーカーとレシーバーが届いたところで接続してみる。けっこう、鳴る。ただ、置き場所は考えないと、マンションだと床や壁のような躯体を振動させると音が筒抜けになってしまう。最終的には机のようなものを置いて、極力躯体から振動を切り離すことを考えている。
ちなみに音は高音が弱い感じです。置き場所によると思いますが。ただ、それはそれとしてワイヤレス化されているので、電源さえあればどこにでも置けるわけです。
Linux側ではBluetoothのUSBドングルをつなげただけでデバイスは利用可能で、レシーバーをペアリンク待ちにすると即リンクし、オーディオデバイスとして認識した。
その状態で、mplayerなどから音を出すとあっけなくスピーカーから音が出た。
ただ、このままだと、VNCなどからリモートでログオンして操作しなければならない。それではあまりありがたみがない。やはりWEBブラウザなどから操作したい。
確かLinuxにはコマンドラインで使うプレーヤーがあったはずだなあといろいろ漁っていると、mpg321というツールを見つけた。コマンドラインで個別ファイルの再生はもちろんプレイリストを使うこともできる。
ただ、mpg321は単純なツールで、単純に再生するだけだ。リモートのプロセスからリクエストを受けて動作を変更するようなことはできない。ただ、それなら、再生制御の仕掛けmpg321にラップしてしまえばいい。ソングリストを持ってmpg321を起動したり、Killしたりするサーバーと、そのサーバーへ各種操作をリクエストするクライアント、たぶん、正しくはサーバーへ要求できる通信用モジュールから構成される。
通信モジュールは前回XBeeデバイス操作用に作ったからなんとなく見当はつく。ちょっと作ってみようと思う。