■PCのハードをいじくったのはすごく久しぶりな気がする。名古屋や山口に長いこといて時間が取れなかったし。そういえばOSのアップグレードは何回かやっているか。今回はハードウェアのリプレースになった。
そもそものきっかけはDLNA関連でライブラリを上げようとしていたところカーネル本体に近いライブラリも上げる必要のあることが解り、それじゃあと最新版のFedora16をメディアに焼いてブートさせたところ、GNOME3が動かない。
あんまり古いディストリビューションのままだとサポートも難しくなってくることもあり、潮時かとハードウェアごと入れ替えることにした。SandyBridthのマザーボード(ASUS P8Z68-M)とiCore3を使う。現行でデータのバックアップ先がないので、新規にOSをインストールするHDDも必要。たまたまHDDは手元にあったので、マザーボードとメモリ、iCore3をまず購入。箱はあるのでマザーボードにメモリとCPUをのせて、箱に入れて簡単に起動確認しようと思ったら、P8Z68-MにはATAのインターフェースが無い。それと電源ユニットが古くて、マザーボードの電源コネクタとCPUの電源コネクタに対応していない。
結局、電源ユニットとSATA対応のDVDドライブを購入。もとのサーバーで残っているのは箱だけになってしまいました。
OSインストールは、まずメディアブートしたあと、メディアの中にあるHDDインストーラーを実行する。メディアブートのままライブディスク環境として使うこともできるし、インストールすることもできる。ただ、そのメディアブートでカーネルパニックを起こしてハングする。ブートメニューは動いているので、CPU,メモリ、光学ドライブの問題ではなさそう。検索してみると、オンボードデバイスを無効化してブートできたという話があり、確かに新しいハードウェアではドライバが無いことはありがちと、オンボードデバイスのオン・オフを変えてみた。
とりあえずASM1061のストレージコントローラーを無効化し、USB3も無効化した状態で、ブート。そのままライブディスク環境で動きました。デバイスドライバがまだ無いみたいですね。
アクティブティ→'install to HDD'を選択すると、インストーラーが起動する。ブートディスク、ルートファイルシステムをLVMにしてフォーマットし、インストールを行った。
気をつけたのはLVMのVG,LVの名称。フォーマット時でデフォルトから変更して、インストール年を使ったシリアルコードを埋め込むようにした。というのも、前の環境で使っていたLVMを再び接続するとき、名称が衝突するとエラーになるそうで、そうした事態を避けたかったから。
Fedora16の初期インストール完了後一旦電源を落とし、古いディスクを接続して再起動。接続したディスクの状況を確認しようとpvscan, vgscanをかけたらマウントされていました。ちょっとびっくり。
ただ、古い環境からでのデータ移行方式は懸案だったので、これはむしろ好ましい状態。古いボリュームから新しいHDDに必要なデータをコピーした後、古いボリュームはフォーマットしてLVを再度設定しなおし、ユーザーデータボリュームとしました。/homeと/usr/local/custom以下にマウントさせます。物理ボリュームとしては単一なので、実際には/usr/local/cusutomは/home以下の実在ディレクトリへのシンボリックリンクとして実装しました。
これで、OSネイティブの領域とユーザーオブジェクトの領域をほぼ分離できたことになります。実際にはcrontabやブート時のサービス定義などがOSネイティブ環境に残っていますが、そこはピンポイントでバックアップを取るつもりです。
ここまでの作業で大まかな器の再生が完了しました。残りはソフトウェア環境の回復、apache httpd, PHP, SAMBAファイルサーバー, VNC接続の4つが大きなところとなります。