■昨今は例の原発事故で海外作品を借用した企画展がとりやめになったところも多く、美術館の企画展めぐりは滞り気味。空いた日程をどうしようかなと、普段あまり行かないギャラリーを覗きにいくことにした。ナディッフ A/P/A/R/Tは、前々から存在は知っていたけどまだ行ったことの無い場所。折りよく加藤泉の書籍出版記念で展示が始まったようなので観に行くことにした。ついでだから秋葉原によって買い物もしよう。もちろん3331に寄って。
ナディフは恵比寿にあって、驚いたことに駅ビル内の街区地図にも案内があったのだけど、直行している交差点が少なく、簡単に道に迷う。迷ってちょうど良かったのかもしれない。ナディフのオープンは正午からだった。あちこちうろついて、時々携帯電話のGPSで現在地確認して、たどり着く。景観は都市化されているけど、通りの街並みを眺めるとかつての下町のたたずまいが透かし見えるような土地。
ただ、加藤泉展は正直がっかり。
3331へ移動。バンビナートギャラリーの高井史子"the water"展が良かった。水辺の景色だけど、湿潤なものではなく、もっと静かで冷えていて、乾いた感じの景色。居心地のよい寂寥感。具象画ではあるけれど、ぼやけたように描き、雰囲気を表現する、という手法は珍しくはないのですが、その心象には強く惹かれます。
帰りはまた秋月やマルツパーツに寄ってお買い物。
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