■山口方面は現美関係が薄い。どちらかと言えば印象派であったり、日本画であったり、古美術であったり。萩焼ももちろん美しいものではあるのだけれど、あまりにも淡白というか、「見慣れぬものを見に行く」感じがしない。そんなわけで自然と山口にいる間は現美から離れている感じで、先日購入した自転車を乗り回していたり。隔週だけど。
しかし、自転車でただ遠出して帰ってくるというだけではつまらないので、昔購入したままついに本格的に使うことがないままになっていたMSRのウィスパーライトインターナショナルを持ち込んだ。ホワイトガソリン等たいがいの液体燃料を利用できるバーナーで、コンパクトだ。
本格的に煮炊きをする必要は全くないけれど、お湯を沸かしてコーヒーくらいは。本格的に暑くなる季節でなければ利用価値もあるでしょう。
とりあえずフィールドでの運用試験というわけで、先日も行った粭島へ。あいにくの曇天。この島には曇天以外に行ったことがない。
島の奥は岩場で、広く平らな場所に事欠かない。ただ、難点は水平な場所ではないということで、バーナーの座りがどうも悪い。なんとなく不安を感じながらプレヒート作業。プレヒートというのは、液体であるガソリンを持続燃焼させるため、機材そのものを熱して、気化した状態で燃焼皿へ供給させるために行う余熱処理。それには燃料であるガソリンそのものに着火させるんですが、久しぶりの作業なので、要領を忘れている。
プレヒート用の燃料を出すためには確実に液体のガソリンが適量、プレヒート用のウィッグに排出されていることを確かめなければならず、そのためには燃料供給時の「音」を確認しなければなりません。ところが現場はやや強風下の海岸で、音が良く聞こえない。とりあえず液体ガソリンが出ていることを目視で確認したところで燃料供給を閉め、着火したら盛大に燃え上がった。火が収まったところで再びバルブを開くと再び赤々と燃え上がる。なんどか試行錯誤してようやく青い炎を得られた。
たぶん、ポンピングが足りなくて、供給圧が低かったことが原因だろうと思う。ちょっと危なかった。周りに燃えるものは何もなかったけれど。もうちょっと練習しないとだめだなあ。
あとマッチを使ったのだけど、やはり強風下では難しい。ライターがいるか。
帰ってからプレヒートについての記述を検索したところ、YouTubeに映像がありました。(ASSES BRIDGE)
やっぱりライターの方が便利か。火花だけあればいいような気もしますけど。