■広島といったら宮島・厳島神社。広島まで来て宮島に足を伸ばさないのもなんだし、来て、美術館だけ見たら帰るというのもちょっと余裕がない。余裕が無いといいつつ、宮島との往復時間をいれたら滞在時間はまずいっぱいになってしまうわけですが。
広島には1泊2日で、宮島は初日、広島に到着したらホテルに荷物の殆どを置いて即向かうことにした。
広島に来る直前、立ち寄った大阪の国立国際美術館を見ていたということもあるし、半日移動し続けて疲れている時に作品を見ても心が動かないということもある。美術館は午前中に見て廻るのが一番。
じゃあ、別に宮島はどうでもいいのかという話ではなくて、宮島って別に身構えて見に行くものでもないでしょ。
広島には15時頃に到着。ホテルのチェックインは15:20頃。カメラやらショルダーやら荷物を整理してホテルを出たのが15:40頃。再びJR広島駅に戻る。
広島市内から宮島へは広電宮島線でも行けることは知っていたけど、所要時間は1時間近い。対してJRは30分弱といったところ。夕刻が近いということもあって、ここは観光気分よりも実利を取った。15:50頃出る普通に乗って宮島口へ。着は16:20頃。宮島口でフェリーにのって宮島へ。
ところが、ここで雨が降り出した。
もともと天気の崩れる気配というのは新幹線に乗車しているときにすでに見えていて、いやな雰囲気だったのだけど宮島口に来るまでは雨は止んでいた。それがフェリーに乗った途端に窓に水滴が当たり、宮島に着いた時にはすっかり土砂降り。たちまち上がる不快指数。
ただ、これが通り雨ではないかという希望をちょっとだけ持っていた。もし通り雨であれば、むしろ撮影には行幸というもので、雨上がり直後に晴れるとクリアな空気で自分の風景撮影では好きなコンディション。
広島コミュニティFMを聴きながしながらぼんやりとフェリー乗り場の中で待っていると、期待した通り雨脚が弱くなってきた。空も心持明るくなってきたので、蒸す中、厳島神社へと向かった。途中あちこちに鹿がいたりして。
この日は大潮の干潮時で、潮は大鳥居よりも沖の方まで引いていました。浜に下りると海苔の香りがしました。
鳥居を撮影しながら近づいていくと、空はどんどん晴れてきて、光の加減がいい感じになっていく。さすがに湿度は高く、蒸し暑い。
大鳥居というのは今まで観光パンフ等で何度か目にしていたのですが、潮が引いて、その足元に人が大勢訪れているのを見ると、実際にはかなり巨大なものであることに気がつきます。写真で良く見る大鳥居は満潮時のもので、たしかにビジュアルはすごいんですけど、比較するものが近くにないので大きさがよく解らなかったんですね。
鳥居まわりをばしばし心行くまで撮影して、これも当時はアートの一種だったんだなあとか都合のいいことを思いながら島へ再上陸。
18時に近づいていて、そろそろ夕食でもと、食べ物やを探す。牡蠣か穴子か。とか探していたら都合よく、牡蠣うどん+ミニ穴子丼セットというメニューを出す店が。事前に買い寄せていたガイドには乗っていないお店でしたが、こじんまりこざっぱりした感じのいいお店でした。
牡蠣は冬がシーズンだそうですから、やっぱりその頃に機会があるといいんですけどねえ。
宮島からの帰りは今度は広電を使いました。観光気分とかではなくて、そちらの方が眠れる時間が長く取れるから。それに、原爆ドームの前を通るし。
広島市内に戻ったのは19時頃。東京に比べれば日が落ちる時刻は遅いとはいえ、黄昏時は過ぎている。原爆ドームは夜に沈む寸前でした。