ズーマーのベルトを交換する

■新しい道具が手に入り、ズーマーの整備もしやすくなっただろうと晴れ間をついて懸案だったドライブベルトとウェイトローラーを交換することにした。ドライブフェイスとアウタークラッチをそれぞれ固定して、ナットを緩めればいいのだけど、どちらも回転するものなので、固定しないとナットと共周りしてしまって緩めることができない。ユニバーサルホルダーではアウタークラッチをうまく固定することができなくて手をこまねいていました。

ユニバーサルホルダーとプーリーホルダー

 今回手に入れたのはプーリーホルダーというもので、樹脂の摩擦でアウタークラッチに固定されるだけのものですが、これだけだとアウタークラッチともどもホルダーも回ってしまって意味がないので、ベンチバイスをストッパにします。ベンチバイスをサイドケースの縁に固定して、ホルダーの柄がひっかかるようにします。ラチェットは外し作業専用(締め作業には使わない)に購入した長柄で、ソケットホルダーから握りの部分までだいたい30cmあります。インパクトレンチがなくても、体重を乗せてゆっくりと左回り(写真では下向き)に力をかけると緩みました。

ベンチバイスでプーリーホルダーを固定する

 ベンチバイスはだいぶ便利で、本来こういう使い方をするものではないのですが、あるのと無いのとでは作業にかかる手間がかなり変わります。

ユニバーサルホルダーをベンチバイスで安定させる

 ウェイトローラーはドライブフェイスの裏側に収まっていますが、偏磨耗しています。ドライブベルトが磨耗する際に出る粉塵が入り込んでローラーが回転しにくくなることが原因だろうと思います。ローラーを収めていたハウジング側は粉塵で汚れてなく、ローラーも磨耗した部位には粉塵がついていません。

偏磨耗したウェイトローラー

 サイドケース内はだいたい半年~1年ごとに中を洗浄しているのですが、毎回うっすらとゴムの粉塵がたまっています。粉塵の出所はドライブベルトで、ベルトがV型の溝を持つプーリーで挟まれて磨耗していきます。

磨耗したドライブベルト

 粉塵はタイヤに動力を伝える遠心クラッチにも入り込みます。それほど神経質になる必要はないはずですが、どうせなので洗ってしまいました。

取り外されたアウタークラッチ
洗浄したクラッチハウジング

 ベルトとウェイトローラーを交換したところ、速度が出やすくなりました。トップスピードも若干伸びたようです。

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作成:2012.06.10
公開:2012.06.30

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