■ズーマーに乗る機会が減って、わりとほったらかしに近い状態になっていたのだけど、それでもメンテはしなければと気になっていた。そろそろオイル交換の時期が近づいていたから、まずはそれを。それと、速度を上げていくと、ずり、ずりと失速する感じがあって、たぶんドライブベルトが滑っているのが原因だろう。キックスターターが重くなっているのも気になる。ドライブベルトとキックスターターのメンテは、ドライブベルトケースを外さなければならず手間が大きくなるので、まずはオイル交換から。
エンジンオイルの交換は、改めておさらいするまでもなく、(1)古いオイルを排出する (2)新しいオイルを入れる ということをやる。
オイルを排出するために、ドレン穴の下にオイル受けを置き、ドレンボルトをはずす。オイルを出し切ったらボルトを締めて、新しいエンジンオイル0.6リットルを給油する、という手順を踏む。
ドレン穴は、ズーマー左側面下部、スタンドとタイヤの中間付近にある真鍮色のボルトが填まっている個所にある。ドレンボルトはエンジン下部に使われている他のボルトと色がひとつだけ違うし、ひとまわり大きなものとなっている。
エンジンオイルの給油口はドレンボルトとは反対側の右側面、ラジエーター後方、クーラントタンク直下にある。
ドレンボルトの位置が低いので、平地だと、しゃがみこんでの作業となってしんどいので、自分は近所にある、車両通行止めになっていて、行きかう人も少ない橋を使っています。これくらいの段差でもだいぶ楽です。
今回オイル交換に使ったお道具。右から、エンジンオイルを給油する時に使うじょうご、給油量を計測するのにつかうポット(0.2リットル単位で目盛り付)、エンジンオイル(1リットル缶)、長柄のソケットレンチ(M14)、ラチェット、トルクレンチ。
ラチェットはドレンボルトを緩める時に使い、締める時にトルクレンチを使いました。締めるトルクはズーマー購入時にもらえるメンテナンスガイドに書かれていますが20Nです。
じょうごはこういう風に使っています。じゃばらがない、じょうごのカップだけだと給油口に直接さした時にカップがかなり傾くのであまり便利に使えなかった覚えがあります。
ドレン穴の下にオイル受けを配置。厄介なのはスタンドがかなり近い位置にあるので、ビニル袋の口の部分がオイル流路の真下にせり出して外に流れてしまうことがあります。クリップなどで袋の口をスタンドに密着させるような工夫をした方が良さそうです。
ラチェットと長柄のソケットレンチでドレンボルトを緩めます。調子にのって外してしまうと、ボルトがオイルと一緒に落下する確率が高まります。外すのは指を使った方が良さそうです。
オイルを出し切った後、ドレンボルトを締めます。今回はトルクレンチでたぶん規定の20Nで締められたと思いますけど、ドレンボルトなのでそんなに神経質にならなくても大丈夫なのかな。ボルトを締めたあと、0.6リットルのエンジンオイルを準備します。市販されているオイル缶は1リットルなので、一旦計量しないとなりません。
オイルを給油し終えたら、もちろんじょうごを外して、栓を戻して、オイル交換は完了です。廃油を受けた袋はちゃんと回収して、適切に処分しましょう、といったところで。