■またもやズーマーのエンジンオイルを交換する時期が来た。「ズーマーのオイル交換」はここの目玉コンテンツになっているらしく、検索経由で参照されることが多いみたいなので記録しておくことに。今回はオイル交換のほかに、ベルト駆動まわりの清掃と、キックペダルのメンテナンスをしました。
まずは道具から。レンチソケットとラチェットハンドル。0.6リットルを計測できるオイルポットとじょうご。パーツクリーナーとチェーンオイル。エンジンオイル。ラチェットはメガネレンチに比べると高いですが、ドレンボルトを外すときには普通よりも長いソケットを使うととても楽です。
オイル交換するには、エンジンブロックの下部にあるドレンボルトを外します。ドレンボルトは18Mで真鍮色をしていて他のボルトとは違って一回り大きく、色の違いもあって目立ちます。
ディープソケットを使うことの利点はハンドルが手前に出てくるので、ふり幅を大きく取れることと、手を奥に突っ込まなくて良いことです。ドレンボルトを外すとオイルが噴出すので、下にオイル吸着材を置いています。要するに綿の詰まったポリ袋です。
ラチェットはボルトを緩めることだけに使い、実際に外すには指でつまんでまわす方が良いです。ボルトが外れる直前に、ネジ穴からオイルが漏れ出します。指で回していると、ボルトの外れるタイミングがわかるのですが、ラチェットやレンチで外すと、突然オイルが噴出して吸着材の入ったポリ袋の外にこぼれることがあります。ズーマーの場合、ドレン穴の近くにスタンドがあるため、袋をうまく配置することが難しいです。
オイルを抜ききったらドレンボルトを元通り締めて、新しいエンジンオイルを注油します。メンテナンスマニュアルどおり0.6リットル。じゃばら付きじょうごを使うと便利です。
続いてベルト回りの清掃をしました。キックペダルをはずし、ドライブカバーをとめているボルトを抜くと、カバーが外れます。ドライブベルトは使っているうちに削れていくのですが、削れてでてきた粉塵は逃げ場がないので中にたまります。買って最初にカバーを開けたときは真っ黒でした。パーツクリーナーで内部を洗浄します。
キックのギアも同様に洗浄します。ギアはグリスが塗布されているのですが、時間がたつと経年劣化とベルトから出る粉塵を吸いこむこともあってか、グリスに粘りが出てきて、キックペダルが重くなります。なので、パーツクリーナーを使って古いグリスを洗い流した後、チェーンルブなどてグリスアップしてあげるとキックペダルはかなり軽くなります。