■名古屋に来ても懲りもせずに電子工作をしているわけで、最初は手慰みのつもりだから大して部品も使わずにのんびりやってみるつもりだったのだけど、なんだかんだと欲が出てきて部材を集め始めてしまう。 いつもどおりの通販もいいけど、名古屋にも一般向けに電子部品の部材を小売しているお店があるし、ちょっとまわってみようかと、そう思った。
とりあえず、よく利用しているマルツパーツには名古屋店があることは把握していて、まずはそちらに行こうかと。名古屋店は上小田井というところにあります。地図で確かめてみると、名古屋市の北の果てだなここは。
名鉄名古屋から北へ北へ。といっても10分とかからないんですが。着いたのは東名阪自動車道路の下に直交して横たわるホームで、周囲に見える景色は郊外というか、郊外の外縁というか、なんとも言えず広々とした感じで。何しろ濃尾平野の真ん中だし。
駅前は整然としたバスターミナルで、こじんまりとした雑居ビルが立ち並ぶ様は、神奈川あたりじゃよくある新興住宅地にアクセスする駅という雰囲気なのだけど、にしては近傍に団地なぞある風情はなし。
でもまあ別に団地を見に来たわけではないので、車窓から見えた記憶を頼りに粛々とお店を目指す。昼前の駅周辺はだいぶ静かで、歩く人の姿は見えない。喫茶店も見えるけれど、あんまりはやっているようには見えないなあ。何しろ人気が無い。
記憶を頼りにお店の前に出たら、それはそれでちょっとびっくり。お店は道路の向こう側に見えているのですが、その道が片側2車線で、横断歩道はと言えば、数百メートル離れたところに見えているだけ。近道を使ったつもりが、逆に遠回り。
なんていうか、なんでこんな不便なの。
ぐるっと回って道の向こうへ。4車線の道を車はびゅんびゅん走り過ぎる。可笑しかったのは、反対車線を走っていた車が、交差点でUターンして反対車線に(つまり、こちら側の車線に)入り、少し走ってからわき道に入ることが多かったことで、交差点で素直に右折せずにUターンしてから左折する車が多いというのは、道路設計に失敗しているんじゃないの。生活道路としての機能を期待されているのに、生活道路として機能できていない。
ていうか、駅前から連続して広がるはずの街路がこのだだっぴろい道路で分断されている感じがする。車はびゅんびゅん走り過ぎる。
「車があると便利」という言葉は良く使うけど、このあたりは「車でないと不便」だ。車があることでプラスアルファがあるのではなくて、車のないことがマイナスアルファな土地。まあ、交差点のある場所も覚えたし、次に来るときはもうちょっとスムーズに移動できるでしょう。それにしても、駅から降りた人が歩いて移動するということを想定していないのか。まあ、見れたのはこの街のごく一部なわけですが。
で、肝心な電子パーツですが、秋葉原店より少し狭い感じかな。一般的によく使われるパーツ類は揃っていますが、今回探している目玉となる部品はDC-DCコンバータ、つまり、直流電圧を操作するICだったのだけど、そういうあまり需要のなさそうな部品は在庫として持たないようでそれは入手できず。結局それを入手するのに通販使うならモルタルに足を運ぶ必要って無くなってしまうんだけどどうしたものか。
とりあえず買えるものは買い込んで、肝心のICは別のお店にあたることにする。
というわけで、続く。