北陸行

■連休中に旅行なんて行くもんじゃないとは思ったのだけど、旅行後の「旅行休み」を取れないと体力的に厳しいので、思い切って日程を押し込んだ。金沢までの1泊2日。温泉が目当てではなくて、金沢21世紀美術館を観に行くことが目的だった。

 美術館を観に行くことが目的というのは文字通りで、時期的にロン・ミュエック展が開催されていたのだけど、それはたまたまだった。ほいほい行けるところではないので、行ける時に開催されているものを観る格好になる。先日の豊田市美術館であれば、訪問日の自由度は高いけれど、金沢となるとそういうわけにも行かないので、展覧スケジュールの選り好みなんてできない。結果的に「美術館を観に行く」というスタンスになってしまう。
 金沢21世紀美術館は無料公開作品もあるけれど、企画展は有料。それでも美術館としては普通の料金設定なので、単に観て帰ってくるだけでは移動費コストがあんまりといえばあんまりの割合になってしまう。ミュエック展であれば、待っていれば六本木か深川でも接する機会がありそうだし。
 そこでついでの行程を組んでしまうのが貧乏っぽいんですが、金沢にまで行って金沢の街並みも観ずに帰るというのもそれはそれで間が抜けているという言い訳もなくはない。せめて兼六園ぐらいは観ておこう。

 名古屋から金沢へは特急しらさぎ1本で行くことができる。ただ、この列車予約が面倒くさいというか、JR西日本の管轄らしく、名古屋では窓口に行かなければならない。だったら最初からみどりの窓口を使うよ、ということで、ウェブではサイバーステーションで空席情報だけ押さえることにした。検索をかけたのは4月の頭だったんですが、さすがに五月連休の金沢ということなのか、その時点でほぼ満席状態。仕方ないのでグリーン車を取りました。わお。帰りは一般指定が取れたので、素直にそちらを選びました。

特急しらさぎ@名古屋

 当日、東京では雨天、名古屋は曇り、金沢は晴天。取れたのはしらさぎ83号。名古屋10:27発、金沢13:29着。昼食は金沢についてからという選択肢もあったのだけど、行動時間が減ってしまうし、なんにしてもお昼が13:30過ぎでは遅いので、ホームできしめんを食べてから乗り込みました。
 特急しらさぎは東海道本線の岐阜、大垣を通って滋賀県の米原に行き、そこから北陸本線に入って金沢に向かう。米原駅ではスイッチバックになって、進行方向が変わる。ずっとFM聴いていて、車内放送を聞き落としてしまっていて、ちょっと驚きました。

米原駅 特急しらさぎ車中から

 自分的に国内旅行とFMは切り離せないものになっているんですが、しらさぎ乗車中、一部山間部を除いて、だいたいなんらかの放送局は聞けました。暇が潰せてよかった。愛知でFM愛知、岐阜では岐阜エフエムというのはそのまんまで、両者ともFM東京からの配信を受けているから、土曜日の午前中は同じ番組を継続して聴くことができるというのはご愛嬌。米原ではe-radio(77.0MHz)が聴こえていましたが、北陸線を北へ進むにつれてすぐに聴こえなくなってしまいました。敦賀~武生あたりではNHKの落ち着いたというか、微妙に枯れた雰囲気の番組を聴いて、鯖江では79.3MHz(局不明)でかろうじて聴き取れるくらい。福井では77.3MHzの福井街角放送。加賀温泉駅あたりで80.5MHzのエフエム石川が入った。

特急しらさぎ車中から

 微妙に面白かったのはe-radioで流れていた気象予報士の番組で、「天気ベアー」というタイトルコールがかかるので、「天気熊」って何物とか思ったのだけど「天気部屋」と言っていたらしい。可笑しかったのは二人のやりとりが今ひとつかみ合っていなくて、メインパーソナリティの質問を森田さん(だったのか?)が言下に切り捨てるのだけどそれって番組的にどうなの、みたいな。
 番組の中で気象現象と絡めて映画を紹介するというコーナーがあって、この時は『ミスト』が取り上げられていたのだけど、「映画のような濃い霧が発生する条件って何ですか」という質問に「湿度100%です」即答があって、微妙な沈黙。その後、温度と湿度の条件が、というフォローが入り、最後に『ミスト』の字幕に「天気予報士」という翻訳があって、これが「気象予報士」だったら良かった、みたいな手ごろな感じの落としどころのネタが出てきて和んだんですが、それを受けてパーソナリティが「気泡予報士と間違えられる、確かに泡と消えてしまうかもしれませんけどお」と返していて‥‥痛々しくて笑えないよっ。可笑しかったんですが。

 とか何とかやっていて、金沢駅が近づくころには76.3MHz、えふえむ・エヌ・ワンにチューニング。金沢のコミュニティFMに波長を合わせた。つづく。

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作成:2008.05.05
公開:2008.05.30

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