■長らくほったらかしにしていたデジタル一眼レフのKiss-Xを持ち出したくなった。ただ、普段使っているD10に比べるとごついし重いし、撮影旅行と割り切るならともかく、旅行に持っていくにはちょっとためらう。本体のサイズはどうにもならないにしても、せめて小型のレンズがあれば。パンケーキレンズがあればいいんですけども。
ただ、純正レンズには薄っぺらなパンケーキレンズはラインナップにないし、タムロン、シグマといった有名サードパーティも作っていない。オリンパスやペンタックスのOMマウントやフォーサーズにはあるみたいだけど、EFマウントには使えない。アダプタなしで使えるレンズはないんだなー、とか思っていたらコシナのフォクトレンダーブランドからカラースコパー20mm F3.5とウルトロン40mm F2のラインナップが出ていた。APS-CのKiss-Xではそれぞれ36mmと64mm相当になる。ポートレイトや接写よりは風景やスナップを撮ることが多いので、カラスコ20mmを購入することにしました。
ただ、マニュアルフォーカスレンズを使うのは初めてと言えば初めて。小さい頃にマニュアルフォーカスのフィルムカメラを使ったことはありましたが、あれはカメラそのものがフォーカシングスクリーン上で合焦したことが解りやすいように作られていたのに対して、オートフォーカスのKiss-Xではファインダー内では合焦したのかどうか解り難い。たぶん、自分の眼の方もピントを合わせようとしてしまうので、ファインダー内ではっきり見えたと思っても、カメラの光学上はピンがずれていたりすることがあるみたいです。フォーカシングスクリーンに眼のピントが合うように意識していないといけないことは解ったのですが、それがなかなか。
それでもカメラ本体の方はレンズがマニュアルフォーカスであっても合焦検出機能は生きているみたいで、シャッター半押しの状態でフォーカスリングをまわすと、ファインダー内で合焦マークが点灯する。フォーカスレンズを回しながらシャッターを押すとブレブレになりやすいので、合焦マークがあるからOKともいかないのだけど、もともと眼が悪いのでそういったものでもないとつらい。
とりあえずカラスコはすでに買いました。金沢21世紀美術館で新春から始まるホンマタカシ展を観に行くついでに金沢で使おうと思っていたのですが、仕事の都合で予定はキャンセル。ちょっと宙に浮いてしまいました。カメラは持ち出して来ているので、手ごろな被写体があれば使いたいところですけど、Kiss-Xだとパンケーキレンズであってもだいぶごついので街中で気楽に使うには難しい。やっぱり、なんか構えて撮影旅行みたいなものになってしまうのかなあ。