急制動

■課題の中で最後まで苦手意識が残ったのは急制動でした。二段階の前半では2速で40km/hを超えたらアクセル戻して1速に落とすと同時にリアブレーキ強め、ということをやっていて、それで特に何も言われなかったのですが、後半から3速に上げて、シフトダウンしないように求められて、それまでに身についたクセを直さなければなりませんでした。

 急制動はためらいなくブレーキングできるように操作感覚を身に着けることが目的で、咄嗟の反応としてまず前後ブレーキで停められるようにしましょう、というコンセプトではないかと想像しています。だからエンジンブレーキの効きが弱い3速で、シフトダウンなし、ということなのだろうと思うのですが、ブレーキ感覚を変えるのは大変です。特に前輪ブレーキの掛け方で、ロックしないにしても大きくフロントが沈み込んでバランスを崩して倒れるのは避けたい、という意識があるのと、実際のブレーキング時間はせいぜい2,3秒といったところであれこれ考えている暇もありません。しょっちゅうリアをロックさせるようになっていて、フロントブレーキが使えていませんでした。これを直さなければなりません。

 結局何をやったかといえば、これもスクーターでの練習で、フロントブレーキを強くかけて停まるように心がけました。ブレーキング時に右手を「じわっと」絞るようにブレーキレバーを握るクセをつけたわけです。2段階の見極めをもらった時点でもまだ急制動は怪しかったのですが、卒検ではスクーターでつけたクセのおかげか、ちゃんと停まれるようになっていました。
 急制動は事前に何をやるかが解って操作するわけですが、それでも考えながらブレーキングしているようだとオーバーランしてしまうでしょう。普通二輪での制動距離限界(乾燥時)11mというのは時速40km/hでの1秒間における空走距離に相当します。停止開始位置に差し掛かったら即ブレーキングして減速を始めないと簡単に過ぎてしまう距離です。考えてブレーキ操作するのではなく、反射的にフロントブレーキをかけられるよう自分自身を条件付けする、というのが私にとって必要なことでした。

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作成:2016.05.29
公開:2016.06.05

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