■家に転がっている電子工作雑誌を拾い読みしていたら、リスニングルームのf特を簡易測定するという記事があった。記事そのものは昔も読んでいるはずだけど、その時はあまりオーディオに興味がなくてスルーしていた。記事で紹介されていた測定方法は1KHzの時に1V出力を持つように調整したコンデンサマイク付きアンプを作って、周波数を変更してそのときに対応する電圧を測定するという方法。手間はかかるけど容易にそくていできそうだったので、試してみたくなった。
と、その前に、f特はスペクトラムアナライザなどあれば良いはずで、オーディオ帯域であればPCでも扱えるはずだからあるんじゃないのかと調べてみたらやはりありました。efu氏のサイトにあるWaveSpectraとWaveGeneがその目的に使える。PCからの出力をAVアンプに通して、その音をマイクで拾う。WaveGeneで20Hzから20000Hzにスィープさせて正弦波を生成し、アンプから出力する。最初に測定したとき、低音部がごっそり落ちていてちょっと驚いた。サブウーファーが調整できていないのかと思ってボリュームを調整などしたけど変化がない。
ここで、AVアンプにスピーカー出力の自動調整機能が付いていることを思い出した。
調整していると、サラウンドスピーカーの1つと、サブウーファーが全く音を出していないことが解った。調べてみるとスピーカーケーブルが抜けている。いつから抜けていたのかも解らないけど接続直して、改めて自動調整した。ただ、調整ができるのはAVアンプ本体の出力やタイミングだけなので、サブウーファーのクロスオーバー周波数やボリュームは調整できない。とりあえず自動調整後にWaveGeneでスィープさせてみた。

グラフを見てみると70Hzから100Hzに盛り上がったところがある。サブウーファーのクロスオーバー周波数を上げると盛り上がりがひどくなったので、これはAVアンプに直結しているフロントスピーカーとかぶっている帯域ということが解った。逆にクロスオーバー周波数を下げていくと、盛り上がりは下がっていき、ディップを持ちつつもほぼフラットな状態に持っていくことができた。

ほぼフラットだけど、細かくみればでこぼこしているし、高周波に移るにつれてレベルが落ちていっている。でも、それはアンプとスピーカーシステムと部屋の特性の組み合わせでできているものだからあんまり調整の余地がない。これはこういうものとして置いておくしかない。もしかしたら部屋を片付けたら良くなるのかもしれないけど。
とりあえず調整は終わり。ただ例の電子工作雑誌記事に関連した部品の発注もしてしまっていたので、それはそれで組み上げてみようと思う。そちらでも測定してみて、今回得たグラフのリファレンスにしてみたい。